僕はまた、君にさよならの数を見る を読んだ感想。。。
僕はまた、君にさよならの数を見る
を読んで
ちょっと前に書店で大きく取り挙げられていた小説。
元来、恋愛もの小説は好きだったので興味本位で購入してみた。
正直。。。。。。。
この物語は、二人の大学生の恋物語。
主人公には特殊な能力が備わっている。
それは、触れた相手の寿命が見えるということだ。
いや、詳しく書くと死への残りの日数が見えるのだ。
ただ今まで主人公が見てきたカウントダウンは老人や寿命で終わりがくる人ばかり
だが今回主人公がカウントダウンを見た子が、自分の好きになった子だった。
そして二人はほどなくして、恋に落ちるが、残りのカウントダウンとの戦いはいかに。。。
といった内容だ。
僕の視点から
この物語の目線は男子の目線だ。僕がこの小説を買ったのもそういった理由。男子目線の小説は女子にとってはどうなのだろう。
残念ながらそういった女子の目線はわからないが。
単純な恋物語に若干のSFチックな能力を付けた物語。
話の展開も何日。何日。と日付ごとの章で区切られている。
恋の話だけで行くと甘酸っぱい恋愛小説なのだが、ここによくある定番の主人公かヒロインどちらかが死ぬかもしれないといったエッセンスが入り込んでいる。
正直に言うと、僕はこういった小説はほとんど泣いてしまっている。
陽だまりの彼女なんて、泣きすぎてページをめくることもできなかった。
だが、今回の小説は泣かなかった。
淡々と読み進めてしまった。
その理由の一つに僕がこの主人公に感情移入ができていなかったせいだろう。
小説の読みやすさはあるのだが、この主人公の考えていることがあまりよくわからなかった。
上手く入り込めなかったのである。
そしてもう一つは、感動させるような仕掛けが見えてしまったからである。
人は自然な感動を覚えた時に、涙があふれてくる。
だが、今回の小説は泣かせようとしてくる感じに見えてしまった。
人間、一旦そういったものが見えてしまったあとは、いやらしく思えてしまって純粋な感動が生まれない。
まあ、最初から号泣必須のようなPOPが書店についていたので泣かせにくることはわかっていたのだが。
正直、僕個人としてはあまり好きな小説でなかった。
もう一度読んでみようとも思わなかった。
小説も好き嫌いは人によって変わる。
僕は単純に苦手だったが、もしかしたらあなたはハマるかもしれない。
機会があったら読んでみてもいいのかもしれない。